新築の住宅配線。まずは換気扇やエアコン配管の“逃げ”作業を行います。

前回は外部逃げ作業で必要な材料の切り出しをご紹介しました。
今回は、その切り出したスリーブを実際に現場で“逃がす”作業をご紹介します。

“外部逃げ”というのは、エアコンや換気扇など建物の外壁を貫通して設置する器具のことを考慮し、外壁が張られる前にあらかじめスリーブを入れておく作業のことをいいます。
この作業をしておくことで、あとで硬くて丈夫な外壁に穴を空ける手間をはぶくことができます。

エアコンスリーブの逃げ作業


①まずは、スリーブを出す位置を調べます。
図面の位置を確認し、メジャーで高さを出して印をつけます。


②次に、柱の印をつけた高さのところに“垂木(たるき)”という木材を短く切って固定します。
柱に直接スリーブをつけてしまうと、外作業の際に困ります。
この垂木の分の寸法を横に“ふかす”ことが大事になってきます。
この作業の効力は、次回に外での仕上げ作業のご紹介します。


③次はスリーブを防水シートにあてて、マジックで丸くなぞります。



④なぞった部分をカッターで切り取ります。
ここにスリーブを入れることになります。



⑤次は、スリーブの外に出す部分をテープで養生します。
スリーブから雨が浸入してくるのを防ぐためです。
これは外壁が張られるまでの一時的な処置で、
あとで切り取って適切な処置を施します。



⑥スリーブをビスで固定します。

きちんと固定したらこの部分は完了です。


⑦写真ではわかりにくいですが、スリーブは固定する際、
中側から外側へ向かってやや下向きに“勾配”をつけて固定します。
この処置は、外から雨水が屋内へ入りにくくするためのものです。
外作業でも防水対策は徹底しますが、こういったちょっとした工夫もかかしません。




以上がエアコンスリーブの逃げになります。
建築段階でエアコンを取り付けることが決まっている部屋はもちろん、
取り付けが決まっていない部屋でもあらかじめ外部逃げをしておけば
後々エアコンを設置したくなったときもスムーズに設置できるようになります。


次回は換気扇や、アンテナ線・外部照明の電線など残りの外部逃げをご紹介します。