お役立ちコラム

電気火災を防ぐための正しい使用方法電気ストーブ・配線器具の使用方法

電気ストーブ 配線器具(スイッチ・コンセント)正しい 使用方法 火災 防ぐ

暑い夏が終わり、秋から冬へと季節が移り変わると、寒さがより一層増してきます。そうなると、暖房器具の使用が必須になりますよね。暖房器具を使用するにあたり、気を付けたいのが”火災”です。こういった暖房器具が原因の火災は、使用頻度が高くなる冬に増加する傾向があります。
また、火災につながる暖房器具は、カセットコンロやストーブなどの火を扱うものが多いですが、ストーブ火災のうち、実は7割が電気ストーブによる火災なのです。暖房器具の正しい取り扱い方法を見直してみましょう。安全に使うにはどう扱えばいいのでしょうか?
また、古くなったり異常がある「配線器具」は危険と知っていましたか?たとえ、電気が通っていて使用できたとしても、異常があれば、焼損や火災の原因となります。毎日のように使用するものなので、一度点検してみましょう。
今回は、電気火災の原因となる「電気ストーブ」や「配線器具」の正しい使い方をご紹介します。

ストーブによる火災

暖房器具の代表といえば、「ストーブ」ですよね。ストーブは、ガスストーブ、石油ストーブ、電気ストーブ、石炭や薪が燃料のストーブなどの種類があります。
その中でも、近年では、一般的には「電気ストーブ」や「石油ストーブ」が、多く普及しています。そして恐ろしいことに、毎年、11月頃から12月・1月にかけて、ストーブによる火災の事故が増加しています。これらは、不注意や誤った使い方によって発生しています。
ストーブによる火災によって、住宅が燃えたり、人の命まで奪う程の大きな被害も増えています。そこで、改めて、正しい使用方法を確認しておく必要があるのです。

電気ストーブによる火災が一番多い!

種類数が多い暖房器具の中で、火災発生の原因として一番多いのは、実は「電気ストーブ」です。ストーブ火災の中では、電気ストーブ火災は7割以上を占めます。電気ストーブは直接火が出ないため、安全性が高いと思われがちですが、恐ろしい危険が隠れています。それは、電気ストーブの表面温度が高いことが原因の一つでもあります。電気ストーブの表面温度は、製品の種類にもよりますが、300~900℃もあります。かなりの高温です。当然ですが、この表面に触れてしまうと、大火傷してしまいます。また、電気ストーブの表面に紙や燃えやすいものが触れると、すぐに火災につながってしまうのです。
寝室で、布団から遠ざけて電気ストーブを使用していたとしても、夜中に蹴飛ばしてしまい、布団の温度が高温になってしまい燃えてしまうという可能性もあります。

電気ストーブの正しい使い方

電気ストーブの正しい使い方を知っていますか?電気ストーブを正しく安全に使うためには、いくつかのポイントがあります。

暖房専用として使い近くにものを置かない

電気ストーブの周りはとても暖かいため、上下左右に、洗濯物を干している方もいるかもしれません。ですが、その洗濯物が何かの拍子で落ちてしまったり、位置がずれてしまうことで、火災につながることがあります。特に、ペットや小さいお子様がいるご家庭では要注意です。知らず知らずのうちに、洗濯物が電気ストーブの表面に接触し、火災に繋がる恐れがあります。また、洗濯物でなくとも、本や布団、衣類などが近くに置いてあると、何かの拍子で接触し、出火する恐れがあります。ですので、電気ストーブの上下左右に燃えやすいものを置かないようにしましょう。

電気ストーブ本体や電源コードに異常がないかを確認する

電気ストーブ本体や電源コードに異常があると、それが原因で火災につながることもあります。特に、電源コードに不具合があると、より火災につながります。”スイッチを入れても、器具が温まらない”というだけで済めばまだいいのですが、目に見えない内部に異常があると、目を離した間に、火災が起きてしまうかもしれないのです。ですので、電源を入れても器具が温まらないときは、すぐに使用を中止し、メーカーや購入店に相談するといいでしょう。

取扱説明書を読む

ほとんどの取扱説明書にも、「使用上の注意(安全上の注意)」が記載されています。購入して使用する前はもちろん、約1年ぶりに使用する際も、一度目を通し、理解してから使用するようにしましょう。また、ファンヒーターによっては、使い方が異なることもありますので、使い方の手順の説明についても一度目を通しましょう。
また、誰でもいつでも読めるように、すぐに取り出せる場所に保管しておくことも大切です。取扱説明書に記載してあることを守ることは、火災や事故を防ぐことにつながります。

ストーブガードを置く

「ストーブガード」とは、小さいお子様やペットが、電気ストーブや石油ストーブなどの表面に、直接触れるのを防いでくれる四方式の檻みたいなものです。近頃では、いろいろな優れた商品が登場しており、ペットが飛び越えてしまわないように商品の高さが工夫されていたり、赤ちゃんの小さな手が柵の隙間から入ってしまわないように、線材の感覚が狭まったものが登場しています。また、ファンヒーターのサイズに合わせて固定できる底面ワイヤーが付いているものもあります。ストーブを買い替えたとしても、ストーブのサイズに合わせて大きさを変更することができるため、とても便利です。インターネットやホームセンターで購入することができ、家に届くと、ドライバーなしで簡単に組み立てができるものも登場しています。使用しない時は、コンパクトに折りたたんで収納することができるものもあるため、冬場以外の時期は、収納スペースにしまっておくことができます。置き場所に困ることがないため、コンパクトに畳めるものはおすすめです。

外出の際は必ず電源を切る

当たり前ですが、外出時は、必ず電源を切ってから出掛けましょう。また、電源を切るだけでなく、プラグも抜いておきましょう。
何故なら、”トラッキング火災”の恐れがあるからです。トラッキング火災とは、コンセントにプラグを差し込んだままにしておくことで、コンセントとプラグの間にホコリが溜まり、溜まったホコリが湿気を帯びることで、通電している電気によって発火してしまうことがあります。この火災を、トラッキング火災といいます。
たとえ、電源がOFF状態で電気製品を使用していなくても、コンセントにプラグが差さっているいるだけで発生してしまうことがあります。ですので、電気製品使用後は、電源をOFFにするだけでなく、プラグも抜く必要があります。例え数時間であっても、プラグを抜く習慣をつけることで急いで出掛ける際も、きちんと忘れずに火災を予防することができるでしょう。順番としては、電源を切ってからプラグを抜きましょう。また、プラグをコンセントに差し込む際は、必ず電源ボタンがOFFになっていることを確認してから差し込みましょう。
エアコンの場合、電源を入れて立ち上げる際に電気代が多くかかるため、1時間程度の外出であれば付けっぱなしの方がいいという場合もあります。しかし、電気ストーブの場合はそうはいきません。

定期的に掃除を行う

電気ストーブは定期的な掃除が必要です。一見綺麗そうに見えても、よく見ると、中の反射板にホコリが付いていることがあります。実は、電気ストーブにホコリが付いていると、熱効率が悪くなり、温まりが悪くなってしまいます。定期的に外側と内側の両方のお手入れが必要です。お手入れする際の注意点がいくつかあります。下記にまとめました。

  • 必ず電源を切り電源プラグを抜いて下さい。通電状態では、感電やケガの原因となります。
  • 電気ストーブ本体が温まっている場合、本体が十分に冷えてから掃除を行いましょう。
  • 乾いた布で強くこすったり、クレンザー・シンナー・アルカリ性洗剤などの使用は変質や変色の原因となるのでやめましょう。

配線器具(スイッチ・コンセント)による火災

コンセント・プラグからの火災



①コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まります。
②ホコリが空気中の水分を吸収しプラグ両刀間にわずかな美電流が流れます。
③電流が流れることで、プラグ表面に炭化導電路ができ、発熱・発火を起こします。(トラッキング現象)

コンセントやプラグは、内部の接続部が緩み発熱したり、プラグによるトラッキング現象など、予想もしないところで、火災が発生する場合があります。
長時間、コンセントにプラグを差し込んだままにしておくと、コンセントとプラグの間にホコリが溜まってしまいます。その溜まったホコリに、湿気を帯びてしまうと、通電している電気によって、発火してしまいます。この現象を、「トラッキング」といいます。前文でもトラッキング火災についてご紹介しましたが、トラッキング火災は、電気製品を使用しなくても、電源がOFFであっても、コンセントにプラグが差さっているだけで発生してしまいます。また、いつ起きるか分からないのが怖いところです。
トラッキング現象による火災を防止するためには、定期的な掃除をすることが必要です。定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でホコリを取り除きましょう。
また、トラッキング現象防止機能が備わった電源プラグやタップに変更することも、トラッキング火災の予防に有効的です。トラッキング現象防止機能とは、電源プラグの刃の根本に絶縁性のあるキャップが付いており、万が一ホコリが溜まってしまっても、発火を防ぐことができます。
また、近年では、トラッキング現象の発生を感知し、瞬時にブレーカーを落とし、電力供給を遮断できる高機能な電源タップも販売されています。しかし、トラッキング現象防止機能のプラグに変更しても、絶対的にトラッキング現象を防ぐことができるわけではありません。ですが、日常的に掃除をすることが大切です。
プラグをコンセントに差し込んだままの電気器具はありませんか?差し込んだままで長い間放置してしまうと、プラグにホコリが溜まり、湿気などが加わり、プラグの両刀間の絶縁部が熱を持ち、その部分に、徐々に電気が流れやすい状態へと変化していきます。その時に電気が流れてしまうと、ショートして火災につながることがあります。そこで、電気器具のプラグはコンセントから抜き、付着したホコリ等をまめに取り除く必要があります。

配線器具の寿命

配線器具が寿命となると、器具から発熱し、最悪の場合、焼損や火災の原因となります。
特に、下記に当てはまる場合は、短寿命の原因となります。

  • 定格容量いっぱいの使用
  • ホコリの多い場所での使用
  • スイッチ使用頻度が著しく多い場合
  • コンセント抜き差し頻度が著しく多い場合
  • 塩気や油蒸気の多い場所での使用
  • 高温・低温場所での使用

具体的にこんな場合は危険です!焼損・火災発生の恐れがあります!


壁スイッチ プラグ コード 屋内 外壁 コンセント 引掛シーリング 配線器具 火災

取付場所や使用状況によっても異なりますが、点検・交換の目安は、大体10年です。10年を超えたものには、特に点検が必要です。

ペットがいるご家庭

ペットの目線上にあるコードやコンセントを噛んでしまう恐れがあります。電気コードは、猫や犬にとって、おもちゃと認識されやすいアイテムです。
電気のコードを噛んだり、かじったりするのが癖になると、感電したり、破片を誤飲してしまったり、破損してしまう恐れがあります。感電事故は、生後5ヶ月~1歳半くらいのやんちゃな仔猫や仔犬に起こることが多いため、何らかの対策をする必要があるのです。


配線チューブ

           配線チューブ

また、破損から火災に繋がることもあります。ペットがコンセントに近付かないように対策をする必要があります。
対策としては、カバーをつけたり、ペットが電気コードに触れないようにする、片付けるといったような方法があります。
カバーをつける方法では、電気コードに巻いて保護する「配線チューブ」があります。チューブにスリットが入っており、配線を入れることができます。こちらは、ホームセンターや、100円ショップでも販売されています。コードの長さを確認して、購入するようにしましょう。もしも、購入したカバーが長すぎたら、ハサミでカットしたり、長さが足りなかった場合でも、つないだりまとめることもできます。
ペットに触れさせないようにするには、ペットが嫌がる匂いをつけるという方法もあります。いたずら対策用として、ペットショップやホームセンターなどに販売されています。一度スプレーすると、一定期間は効果がありますが、日が経つと次第に効果が薄れてしまうこともありますので、観察してみる必要があるでしょう。
使用後は片付けるというのも、ペットにとっては一切目につかないことになるので、効果はあるかと思います。日常的に使用しなければいけない家電製品の場合は難しい場合がありますが、スマートフォンの充電や、一時的に使用するものは、使用後にすぐに片づけてしまうといいでしょう。

冬場は「乾燥」に注意!

秋から冬にかけては、空気が乾燥します。空気が乾燥することで、より火災が発生しやすい状態となります。また、暖房器具や配線器具などの誤った使い方をすると、より危険です。では、冬場の乾燥対策として、最低限しておくことはどんなことなのでしょうか?

乾燥注意報を聞き入れる

「乾燥注意報」とは、気象庁が発表する防災気象情報の一つです。空気の乾燥によって、火災などによる災害が発生する恐れがあると判断された場合に、発表されます。乾燥注意報が発表されたら、火の元を確認し、火災を予防する行動をとる必要があります。上記でお伝えした、暖房器具や配線器具の正しい使い方の他に、「乾燥対策」としてはどんなことをする必要があるのでしょうか?

乾燥・火災対策

料理をする際、”コンロから目を離さない”というのもとても大事なことです。
料理をしている最中に、お客様が来訪してきたり、電話が掛かってくることは、起こりうることです。空気が乾燥している秋から冬は、ただでさえ火が周囲に燃え移りやすい状況です。加熱しすぎた鍋やフライパンから火が出てしまったという場合もあるでしょう。また、揚げ物をしていた際は、油の量が多くなるため、余計に気を付ける必要があります。
火を扱っている最中は、しっかりとコンロから離れない癖をつけたり、火元から離れると決めた際は、一度しっかり火を止めるなどをし、”ながら”にならないように注意しましょう。
放火対策もしておく必要があります。対策としては、家の周りに燃えやすいものを置かないことです。ゴミや、廃品回収に出す用の本や雑誌類を外に出して置かないようにしましょう。また、物置や車庫の鍵をしっかりかけておくことも重要です。
このように、未然に防ぐことも重要ですが、もしも火災が起きてしまった際に、延焼を防ぐことも重要です。エプロンやカーテンなどでも、燃えにくい防火品が販売されています。ぜひ取り入れてみましょう。
また、消化器も準備しておくといいでしょう。火災が発生してしまった際は、パニック状態に陥るかもしれませんが、家の分かりやすい場所に1台でも常備しておき、そのことを覚えておくと、いざというときに役に立ちます。
起きてしまわないことが一番いいですが、”備えあって憂いなし”という言葉があるように、準備しておくことは、火災に対して意識することにもつながります。

IHの場合も火災に注意!

近年、ガスコンロの代わりに使用されている”IHクッキングヒーター”。IHが普及した理由として、火を使わないから安全ということが挙げられます。火を使わないので、火災が起きることはないと思われがちですが、実は、IHの場合、使い方を間違えると、火災が発生してしまう危険性があります。IHを使用中に、火災が発生する原因として、揚げ物による火災があります。てんぷら油を加熱中、数分目を離した隙に、発火してしまうことがあります。IHは、加熱する力が強いため、油の量に対して強い火加減で温めていると、火災が発生してしまうというわけです。安全装置は付いていたとしても、急速に温まりすぎると、火が発生してしまうこともあります。
また、鍋底に異物や汚れがある場合、鍋底の温度を正確に検知することができず、高温になり、発火の原因となります。また、汚れ自体が発火の原因となる可能性もあります。
その他にも、IHの汚れ防止カバー・マットを敷くことも、発火の原因となる場合があります。カバーとマットがあることで、鍋底の温度を正確に検知することができないため、こちらも数分の加熱によって自然発火する場合があります。
IHクッキングヒーターも、誤った使い方によって、火災を発生させてしまうことがあります。そこで、IHクッキングヒーターを正しく使用することが重要です。

まとめ

いかがでしたか?秋~冬は、乾燥していることもあり、火災が発生しやすいため、より注意深く対策・予防をする必要があります。
冬によく使う暖房器具の中で、特に火災の原因となっているのが、”電気ストーブ”です。石油ストーブだと、実際に火が見えるので、”危ない”と認識されやすいですが、電気ストーブの場合、火が実際に出ているわけではないので、油断しがちです。しかし、熱を持つものなので、そこから火災に発生につながってしまうこともあります。電気ストーブを使用する際は、周りにものがないか、きちんと電源が入るかなどを確認し、正しい使い方で火災を未然に防ぎましょう。
また、古くなった配線器具のスイッチ・コンセントも、火災や焼損を招くことがあります。スイッチ・コンセントの使用の目安は10年です。見たら明らかに破損している場合はもちろん、”ずっと使っているな”、”古いな”と気づいた際には、できる時に早めの交換をされることをおすすめします。
このように、火災は、未然に防ぐことが可能です。何よりも、機器を正しく使うことが大前提となります。火災を引き起こさないために、今できることから始めてみましょう。


でんきと暮らしアドバイザー

山下 佳菜

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